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近所の普通の風景と夢を見た話と [雑感]

昨日の朝、夢を見ていて目覚めた。

「あなたは、手術をすれば大丈夫ですから、
 今はいい薬もありますし、予後はいいとされるタイプだし」
「来週、手術をします。眼を失うことにはなりますが」

夢の話であるから合理性はなんとも怪しい話であって、
いきなり両眼を摘出するなどという必要がある病気は聞いた
ことがないし、そんな顔の奥の病気で予後がいいとは素人眼
にも思えないのだけども、夢の中では「そうなんだ」と納得
していた。

もう1週間しか自分の眼に世界は映らないのだと言うことで、
「さて、残る時間に何を見たものか?」と思ったというだけ
の夢なのだけども。

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怖い夢ということではなかったのだけど、
思えば、死よりも視覚だけ失うことの方が怖いとも思ったな。
 
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眼が覚めて、まだ外は暗く、出かけるにはまだまだ早く、
少し考えた。
「今まで見た最高の瞬間はどんな風景であったろうか?」

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なかなか選べなかった。
よちよち歩きの頃の庭の風景
友達と駆け抜けた野の景色 川の流れ 海の底の生き物
象徴的な日の夕景 旅先の珍しい風景
日本ではない場所 きわめて日本的な風景
特別な出会い あるいは最後に会った日
視覚だけではなく 友達の声 花の香り 雨の冷たさ
ぐにゃりとした触覚 染み渡る味と重なる記憶

あんまりすごいところに行けてないのか、普通の風景こそ
たくさん思い出された。

幸福な朝だったな。

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いや、
スーザンボイルおばさんの歌う「夢やぶれて」のようなことを
たまには思わないわけでもない。

I dreamed a dream in time gone by
過ぎた日の夢をみた
(中略)
And dreams were made and used and wasted
夢ははかなく 失われ

There was no ransom to be paid
No song unsung. no wine untasted
償いは何もない 歌は歌い尽くし 酒も飲み尽くし
(後略)

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いや、事実として何もないことはないし。


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そもそも「幸福な夢」も「夢破れた思い」も朝の変調でしかない。
奇妙な高揚感を生むのは脳内物質の濃度調整がうまく行かなく
なってるだけと思うのが正解か。脳も寝ぼけていたのだろう。

IMG_7932.JPG

目を覚ませば、やるべきこともやりたいことも未だ山盛り。
経験もあるし、アイデアもある、仲間もいるし、夢があり、
希望がある。

IMG_7678.JPG

うーん、まだ脳内物質の変調の高揚感は続いていたかな。


IMG_2872.JPG
(大きくなる写真です。)
 
写真は、先週末の写真です。ヒバリとサシハ”とハイタカ?
そしてスズメとカラス。麦畑。

麦畑で思い出すのは、
米国の作家レイ・ブラッドベリが亡くなったとのこと。
うちの奥さんに言ったら「へー、まだ生きてたの?百歳くらい?」
とのことで、私もそんな感想ではあった。実際は90歳くらいか。
 
いい作品がたくさんある。
何が良いと言って、空気感かなと思う。空の青さ、渚の匂い、
月の輝き、街の空気の淀み・・・。ありありと浮かぶ風景。
書かれている話は緑の翼を持った叔父さんやら、人間ではない
不思議な内臓を持つ隣人とか・・・。
そんなのが、夢を見せた遠因か。

いや、
ブラッドベリの短編に、とある麦畑で大鎌を振るう話があって。
麦は人の命と連動していて、刈られた麦の数だけ人が死ぬ話。

どうしているだろうかと心配される人などもいるしね、
そんなのも、不思議な夢を見せた理由かな。

十月はたそがれの国 (1965年) (創元推理文庫)

十月はたそがれの国 (1965年) (創元推理文庫)

  • 作者: レイ・ブラッドベリ
  • 出版社/メーカー: 東京創元新社
  • 発売日: 1965
  • メディア: 文庫

 

I Dreamed a Dream

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  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2009/11/23
  • メディア: CD


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コメント 24

春分

夢を見た話を書いていたブロガーと言えばlapisさんか。もう読めないブログ。
そう、こうちゃんさんも亡くなったとのこと。曇天で少し気持ちも暗い朝だな。
by 春分 (2012-06-16 08:48) 

barbermama

私は予知夢をたまにみるので夢は気になります。
数日前なんか、目覚める直前に目の前で車同士がぶつかる
とてもリアルな夢を見たので心配しましたが、何事もなかったので忘れかけていました。
by barbermama (2012-06-16 09:16) 

いろは

こんにちは^^
私はとても夢を見る事が多いのです。
今朝も目覚める少し前に夢を...
あまり良い夢はありません。
何故このような夢をみるのか思いあたる事がなくて...

オオタカ?の眼光が鋭いこと!
スーザンボイルさんの声は素晴らしいですね♪
by いろは (2012-06-16 16:46) 

ねこじたん

おいらはデジャヴたまにあるので
夢をよく覚えてます
日食や月食で次が何百年後とか聞くと
不思議な感覚があります
あまりにも先過ぎて だからって今とかにシンクロしないのかもです
よくわからなくなっちゃいました(笑
by ねこじたん (2012-06-16 17:30) 

moca

どうやらドーパミンが出っ放しのようです、わたくし…(笑)
by moca (2012-06-16 18:54) 

uminokajin

見えすぎる不安からでしょうか。
by uminokajin (2012-06-16 21:33) 

スミッチ

やるべきこともやりたいことも未だ山盛り。経験もあるし、アイデアもある、仲間もいるし、夢があり、希望がある。と思えるのがいいですね

by スミッチ (2012-06-16 22:19) 

ゴーパ1号

私、もうすぐ地球が滅亡するとわかったら
やりたいことが1つだけあります。
最近決めたのだけどね。これをすればもう悔いはない。
by ゴーパ1号 (2012-06-16 22:25) 

albireo

視覚を失うのは、確かに恐いです・・・
本も読めない。写真も撮れない・・・それは、最大の辛さだと思います。
ブラッドベリは、「華氏451度 」と「万華鏡」くらいしか、読んでいませんが、僕もニュースを見て、同様な感想を持ちました。
by albireo (2012-06-16 23:25) 

キタノオドリコ

目で追う文字と全然関係なく、写真では違うストーリーが展開されている感じがおもしろかったです、はい。
by キタノオドリコ (2012-06-17 06:43) 

Silvermac

一時期、先に逝った親友達の夢を見ましたが、今は見なくなりました。
by Silvermac (2012-06-17 07:34) 

mimimomo

おはようございます^^
視覚は命より大事、そう思います。
わたくしにdreamはなし、nightmareの方が多いかな~
しかし最近は齢のせいか、覚えていないですね(><;
by mimimomo (2012-06-17 09:47) 

psvt.abl

見えない世界は想像できません。
治療の方針をはっきり言ってくれたほうが、患者は楽かもしれません。
あれこれ考えると疲れますから・・・
by psvt.abl (2012-06-17 11:55) 

春分

barbermamaさん、
> 私は予知夢をたまにみるので夢は気になります。
私は予知はできないので、それはすごいと思います。
おばあちゃんが死ぬ夢を見ましたが、その後十数年元気でした。

いろはさん、
> オオタカ?の眼光が鋭いこと!
眼光鋭いのは、サシバですね。

> スーザンボイルさんの声は素晴らしいですね♪
「声は」というところがまあスーザンボイルですね。

ねこじたんさん、
> おいらはデジャヴたまにあるので
> 夢をよく覚えてます
つまり夢で見た街が出てくるのですね。

私はデジャビュもジャメビュもあまりないです。稀にはあるかな。

mocaさん、
> どうやらドーパミンが出っ放しのようです、わたくし…(笑)
私も若干過剰のようですね。
まだ、幻覚は見えないけど。いや、すべて幻覚なのか?あれ?

uminokajinさん、
> 見えすぎる不安からでしょうか。
鋭いご指摘かと。目がいいことは自他共に認めるところでした。
しかしここに来て乱視が進んでいてだめになって来ました。
徐々にだめになる方が諦めがつきそうですが。

スミッチさん、
> やるべきこともやりたいことも未だ山盛り。経験もあるし、アイデアもある、
> 仲間もいるし、夢があり、希望がある。と思えるのがいいですね
そこもまだ脳が寝ぼけていただけかもしれません。

ゴーパ1号さん、
> 私、もうすぐ地球が滅亡するとわかったら
> やりたいことが1つだけあります。
> 最近決めたのだけどね。これをすればもう悔いはない。
ちょっとそれが何か知りたい。
テロ関係じゃないよね。

albireoさん、
> 視覚を失うのは、確かに恐いです・・・
> 本も読めない。写真も撮れない・・・それは、最大の辛さだと思います。
朗読コンテンツも最近では多いですし、落語を聴くというのもいいのかなと。
でも、写真は撮れませんね。

> ブラッドベリは、「華氏451度 」と「万華鏡」くらいしか、読んでいませんが、~
私はたぶん出ているものの半分以上は読んでいるはずです。
でも最初に読んだ「十月はたそがれの国」が一番印象深いです。
当時出ているものは全部読んだブラウンやバラードよりは思い入れは乏しいにしても。

キタノオドリコさん、
> 目で追う文字と全然関係なく、写真では違うストーリーが展開されている感じが
> おもしろかったです、はい。
たまたまそんなやつを載せますが、確かに写真の話はストーリーがありましてね。
どこかで書きましょうか。

Silvermacさん、
> 一時期、先に逝った親友達の夢を見ましたが、今は見なくなりました。
親友と言える範囲を広げたとしても、私はまだ親友に死なれてはいません。
いとこが大学の時に死にましたが、夢には出て来ないです。
この後、いろいろあるのだろうな。まあ、同年代たちもそれなりに生きたわけだが。

mimimomoさん、
> 視覚は命より大事、そう思います。
そうですよね。

> わたくしにdreamはなし、nightmareの方が多いかな~
今が良いってことではないでしょうか。
今が悪夢であり、夢見ることしかできない人がいっぱいいますね。
日本にも海外にも、職が無い人やら食料もない人やら。
できることからするしかないのでしょうけども。

psvt.ablさん、
> 治療の方針をはっきり言ってくれたほうが、患者は楽かもしれません。
> あれこれ考えると疲れますから・・・
psvt.ablさんには夢ではなくリアルな世界でしたね。でも、誰もが明日はわからない。
お医者さんの立場からすれば「はっきり言えば『言い方があるだろ』って言われるし」
みたいなこともあるのではないですかね。一人一人を見てくれってことかもしれない
ですが、それも「何人診てると思ってんだ」って言われそうですね。
by 春分 (2012-06-17 12:06) 

みつなり

2枚目には何が写っているのでしょう?
by みつなり (2012-06-17 18:41) 

くまら

以前相方が、目の病(なんの病かは忘れましたが、眩しい所へ出ると頭痛がするんじゃ無かったかな)を患った時

少しでも、綺麗な風景を記憶に留めて上げたいと思い
色々連れて行きましたが、結局は普段見てる光景が一番良かったそうな
ま、治療のかいもあり、無事完治しましたが^^
by くまら (2012-06-17 18:46) 

袋田の住職

眼が良いのだけが自慢でしたが、それが怪しくなってきました。

by 袋田の住職 (2012-06-17 22:16) 

はてみ

ブラッドベリ、手が伸びそうなタイトルもあるのに、読んだことありません(ハインラインも)。今は十月ではなく10月の表記になっていて、、なぜなのだろうと首をひねっていました。今月中には追悼フェアで、本屋さんに並ぶかな。
目が見えなくなるかもと想像するとき、最後に何を見たいかと考えるほど諦めよくなれなくて、闇の世界に耐えられるだろうかと心配になるばかりです。洗顔中に目をつぶるのも、ときどき怖いくらいなのに。で、あえて考えてみましたが、やはり親しい人たちの姿が見たいですね。
by はてみ (2012-06-17 22:35) 

ハギマシコ

サシバ、、見事ですね。
夢ですか、、、、、良く覚えていられますね、、
私はほとんど覚えていませんが、、、、
・・・・・・・あまり気に掛けないことでしょうか、、、
by ハギマシコ (2012-06-17 23:08) 

招き猫

春分さんの心の奥のほうに両眼と取り替えても良いと思うくらいの重い病があるのかな。
目を失うと写真が撮れない。好きな本も読めない。その他いろいろ・・。
よ~く考えた上で夢の中の手術を受けるかどうかをお決めくださいませ。
by 招き猫 (2012-06-17 23:26) 

JOY

中学生のころ、レイ・ブラッドベリに夢中でした。
亡くなられたニュースを知り、また読みたくなっています。
目を失うしかないのだとしたら、諦めるしかないけれど、、
現実として視力は衰えてきているので、似たようなことをよく考えています。
光がなくなるというわけでもないだろうと思ってるから、割合のん気ですが(笑)
by JOY (2012-06-18 11:39) 

春分

みつなりさん、
> 2枚目には何が写っているのでしょう?
ヒバリなんですが、大きくすればそれなりに写ってましたが、何だかそのまま載せてしまって。

くまらさん、
> 以前相方が、目の病(なんの病かは忘れましたが、眩しい所へ出ると頭痛がするんじゃ
> 無かったかな)を患った時~
ご心配でしたでしょう。うーん、もしかして頭痛がする前にまぶしく見えるやつかな。
閃輝暗点じゃないかな。それなら私もちょっとやったけど。治りました。

> 色々連れて行きましたが、結局は普段見てる光景が一番良かったそうな
「やっぱり家が一番ね」って言うのが旅の醍醐味ですしね。

袋田の住職さま、
> 眼が良いのだけが自慢でしたが、それが怪しくなってきました。
いろいろネタをもっておられるじゃないですか。
私こそ数字で自慢できるのは視力だけでしたが、まあ、それももうぼろぼろで。

はてみさん、
> ブラッドベリ、手が伸びそうなタイトルもあるのに、読んだことありません(ハインラインも)。
縁というのはありますからね。私もアシモフ博士とはまったく縁がなくて。

> 今は十月ではなく10月の表記になっていて、、なぜなのだろうと首をひねっていました。
もともとは「October country(十月の国)」でしたね(あ、The October countryか)。
まあ、どっちの表記がいいかは別として、私はこの創元の1冊は好きですね。

> ~で、あえて考えてみましたが、やはり親しい人たちの姿が見たいですね。
その辺りが、私の弱いところのようです。
親族や友達はいてくれるものと疑わず、山の向うの景色を見に出かけてしまうようなところが。

ハギマシコさん、
> サシバ、、見事ですね。
悠々と飛んでました。
どうやら今年も2羽いるようなのですが。

招き猫さん、
> 春分さんの心の奥のほうに両眼と取り替えても良いと思うくらいの重い病があるのかな。
> 目を失うと写真が撮れない。好きな本も読めない。その他いろいろ・・。
もしかすると「写真もそこそこ撮ったし、本もそこそこ読んだし、もういいかな」くらいの
ことだったかもしれません。ちょっとブログ書きがスランプでしたので。
はちゃめちゃ書いて、まあ復活ってことで。

JOYさん、
> 中学生のころ、レイ・ブラッドベリに夢中でした。
品の良い女子中学生の鏡ですね。

> 目を失うしかないのだとしたら、諦めるしかないけれど、、
> 現実として視力は衰えてきているので、似たようなことをよく考えています。
> 光がなくなるというわけでもないだろうと思ってるから、割合のん気ですが(笑)
死は誰にも訪れると知っているけど「あと1ヶ月の命です」と言われると驚くように、
「あと1週間で目が見えなくなります」となったらどんなものかなと言う話でしたが
まあ、そう、結局同じかな。
もし見えなくなったら、音楽三昧もいいかなと思います。やっぱりお気楽かな。
by 春分 (2012-06-18 22:15) 

きまじめさん

友人は、近い将来光を失うだろうといわれています。
今のうちに、美しいものをたくさん見て、記憶にとどめておくのだと
国内ですが、色々のところに旅行しています。
私もその危険がかなりの確率であります。
写真が撮れなくなるのは辛いですが、読ませていただいて、
朗読コンテンツもあるし、音楽三昧でもよいかと、少し気が軽くなりました。
by きまじめさん (2012-06-18 23:56) 

びっけ

視力が無くなる・・・たとえ夢でも、かなり恐怖を感じそうです。
今までに見た美しい景色の記憶はあっても、今のように本を読めなくなるというのは辛いです。
ブラッドベリ・・・彼の描きだす景色は珠玉の宝石のように素晴らしかった。
アメリカ人らしい、スニーカーとハロウィンが大好きそうな人だったけれど、彼の書く古代中国の短編なども好きでした。ご冥福を祈りましょう。
by びっけ (2012-06-20 23:44) 

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